新長田突撃レポート 気になるスポットに突撃取材を敢行!

Vol.07 - 須磨発!B級グルメ発掘グランプリ

お隣長田はグルメの宝庫 なんでないねん!須磨グルメ ないのなら 作ればええねん!ホトトギス

盛りあがる会場「お隣長田はグルメの宝庫 なんでないねん!須磨グルメ ないのなら 作ればええねん!ホトトギス」
源平合戦の、そして「源氏物語」の舞台として荘重な歴史を誇る須磨らしく、キャッチフレーズまで短歌調の「輝け!第1回須磨発B級グルメ発掘グランプリ」が、須磨海岸に臨むシーパル須磨で開催された。今、一番勢いあふれる若手商業者グループ「須磨を西海岸化し隊」とシーパルさんの共催である。
食のまちづくりをガンガン進める隣の新長田も、うかうかしておれませぬ。新長田で仕事をしながら実は須磨区民の筆者にとっても、実に気になるイベント。須磨グルメのソコヂカラを偵察してきました。

18団体が参加した会場は熱気ムンムン。到着時点ですでに完売商品もある。ブルーベリー味の須磨地ビール「Very Berry Sunset」を片手に、食券をゲットして須磨陣内へ攻め入る。

(1)「須磨浦夢千鶏」
名古屋コーチン風甘辛手羽唐揚。噛みしめると、タレの甘みの肉汁が口中にあふれる。いくらでも食べられる。ビールも進む。須磨グルメというより、名古屋グルメか!?
(2)「スマン寿司」
寿司ネタが、野菜や漬物。実にあっさりとして、シメには良さそうだ。「須磨」と、海鮮ネタじゃなくて「スマン!」 を掛け合わせた(と思われる)ネーミングが実に風流。
(3)「卯の花寿司 お月見山」
月見山という風情ある地名から連想し、バッテラ寿司に卯の花を散らし美しさを演出。申し分ない食べごたえと美味しさで、バッテラの本場大阪と須磨のハーモニー。
(4)「こがし黒(こく)カレー」
じっくり煮込んだ黒色が強烈なインパクト。まるで珈琲のようだ。これまで色んなカレーを食べてきたが、全く初めての味。22世紀はこのカレーが主流かも!?
(5)「須磨区いたやどん」
おにぎりにエビフライや野菜、海苔をトッピングし、カレー風味ソースをかける。コメントの難しい美味しさといえる。いたやどカリにちなみ、甲殻類で勝負か!?
(6)「須磨いる焼き」
:ピースマークに思わずこちらも笑顔。カレー、ハムチーズ、カスタードなど4種の味。どれも美味しくアツアツ。サクッとしたパイ生地に、ダジャレ魂が炸裂。
(7)「Suma Hana さくさく」
炒めたソーメンを海苔で包み、揚げてサクサクに仕上げた逸品。味も食感も初めてで、驚愕の美味しさ。『キッチンカフェHana』で常時味わえる嬉しい情報をゲット。
(8)「いたやどかりちゃん」
言わずと知れた大ヒットロールパンで、抜群の知名度。板宿商店街のシンボル「いたやどかりちゃん」、海との連想からも「やどかり」はイケそ〜な気がする〜(あると思います)。

須磨グルメだが、どう考えても長田料理じゃないかと思われる作品も登場。
長田お好み焼を後世に語り継ぐ板宿「イカリ」の(9)「イカリソバヤキ」、須磨と長田のコラボと言える(かもしれない)巻き寿司(10)「うずしおぼっかけ巻」、新長田の定番(11)「ホルモン鉄板鍋」、ぼっかけそのものじゃないかとツッコミそうになった(12)「神戸須磨発牛すじコンニャッ君」。長田パワーを見せつけた格好だ。

残念ながら売り切れていた(13)「源氏饅頭」、(14)「須磨浦グラパン」、(15)「源平じゃこチャーハン」(16)「須磨のカレ」(17)「すまのコロめし」は味わっていないのでコメントできず。商品名で妄想を膨らませていただきましょう。

グランンプリの「須磨丼」栄えあるグランプリに輝いたのは、(18)「須磨丼」!ちらし寿司を思わせる美しさもさることながら、須磨らしく穴子を載せる。これだけなら単なる穴子丼だけど、穴子の煮こごりごとトッピング!穴子の甘みと強みを味わい、アツアツのご飯で煮こごりがすぅ〜っと解け、白米と絡んでいく解けぎわを一心不乱にかき込む心地よさは絶妙。グランプリにふさわしい逸品だ。

お腹一杯、胸一杯。1階ロビーでは「カッポレカッポレ よぉいよぉいよぉいよぉい!」と脱力感たっぷりの伝統芸などが存分に披露され、お祭り気分を盛りあげる。本日の催事一覧に御法要が2件入っており、このシュールさにクラクラ。御法要で訪れた方々の戸惑った表情が目に浮かぶ。須磨、オソルベシ!
新長田と須磨はお隣どうし。切磋琢磨し、西神戸を盛りあげていくには、新長田VS須磨のグルメ対決しかないでしょう。